球場どよめく巨人・阿部采配 前日失点の高梨、ケラーを同じ相手で起用 無失点に切り抜けリベンジ成功

 4回、赤星(31)にマウンドを託し、ベンチへ戻る阿部監督(撮影・西岡正)
 1回、西川の打球が左腕に当てる又木
 5回、山田の打球を好捕するヘルナンデス(撮影・西岡正)
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 「巨人-ヤクルト」(23日、東京ドーム)

 阿部監督が大胆采配で中盤のリードを守った。

 まずは1点リードの七回、高梨を起用した。左腕は前夜、0-0の八回に登板。2死から長岡、村上に連打を浴び、敗戦投手になった。この日、同じ打者相手にマウンドに上がると、西川から続く上位打線を3人で抑えた。さらに回をまたぎ、村上を左飛に封じてお役御免。完璧な投球でバトンをつないだ。

 さらに続くサンタナの打席で、阿部監督がマウンドに送ったのがケラー。球場アナウンスで名前がコールされると、スタンドからは「おぉ」と驚き、どよめきの声があがった。助っ人右腕も前夜、失点した高梨に代わって登板し、サンタナに2ランを浴びていた。

 フルカウントから四球を許したが、続く山田を遊ゴロ併殺に打ち取った。マウンドで激しく吠えるなど感情を爆発。前夜、悔しい思いをした2人が、阿部監督の粋な采配に応えて見せた。

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