「日本ハム１－５ソフトバンク」（２８日、エスコンフィールド）

　守備の乱れが、大敗につながった。取材対応しなかった日本ハム・新庄剛志監督は「バッテリーが意図的に打たしているのに、あんな簡単なダブルプレーも取れないようじゃ勝てない」。広報を通じてのコメントに、いつになく厳しさをのぞかせた。

　併殺を取り切れずに失点したシーンが２度あった。三回、勝ち越しを許し、さらに１死一、二塁での栗原の二ゴロは、併殺を狙った二塁・福田光の二塁送球が浮き、遊撃・細川の一塁への悪送球で１点を献上した。

　五回は１死満塁からの栗原の遊ゴロを、今度は細川の二塁送球が乱れ、福田光の一塁送球もそれて併殺崩れとなった。失策はつかなかったが、ミスで２点を失う結果となった。

　鏡に映したようなプレー。その度に新庄監督は天を仰いだ。連係ミスの二遊間は六回の守備から懲罰交代させた。

　５月に敵地３連敗を喫して以来のソフトバンク戦。リベンジどころか、いいところがなく敗戦。新庄監督は手のひらを上に両手を広げる、“お手上げ”を示すポーズを見せながら、無言で帰路に就いた。