ヤクルト 995日ぶり神宮星の奥川が明かした意外な事実「満員の神宮球場は初めての経験」活躍時はコロナ禍「力をもらいました」

 ウイニングボールを受け取る奧川(撮影・金田祐二)
 2回、ピンチを背負うも無失点で終え、中村(左)とタッチを交わす奥川(撮影・西岡正)
 阪神戦に先発した奥川
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 「ヤクルト6-1阪神」(29日、神宮球場)

 ヤクルトの奥川恭伸投手が5回1失点で2勝目。本拠地・神宮球場では995日ぶりの勝利となった。

 お立ち台に上がった奥川は満員に埋まったスタンドを幸せそうに見つめた。「満員の神宮球場は初めての経験だったので。力をもらいました。ありがとうございます」。ローテ入りして優勝に貢献した2021年はコロナ禍の最中。観客動員が制限されていた中でのマウンドで、大歓声を浴びるのはこの日が初めての経験だった。

 初回から制球が定まらずにピンチを迎えたが「本当にいい内容ではなかったですけど、序盤に大量援護もらって、ピンチでしたけど思い切って行けた」と振り返った。五回のピンチを切り抜けると「ほっとした」と率直な心境を明かした。

 打席でも二回に遊ゴロを放った際には全力疾走で一塁へ。惜しくも間一髪でアウトとなってしまったが、勝利への思いをにじませていた。そんな右腕にスタンドも大きな拍手を送り、背中を押し続けた。

 「どんな内容でもチームの勝利に貢献できるように。相手より1点でも少なくという思いでマウンドに上がりました」と語った奥川。復活勝利のヒーローインタビューでは涙を流したが、この日は満面の笑顔が映えた。「次の試合もしっかり勝てるように頑張ります」と次戦を見据えた奥川。確実に一歩、一歩、完全復活への道を歩んでいる。

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