ロッテ・石川歩 669日ぶり復活星 右肩手術から復帰「絶景で~す!」5回3安打無失点

 「ロッテ7-0オリックス」(30日、ZOZOマリンスタジアム)

 ロッテの“五右衛門”の復活に、万雷の拍手が降り注いだ。昨年10月に受けた右肩の手術から復帰した石川歩が、5回75球で3安打無失点とし、2022年8月31日・ソフトバンク戦以来669日ぶりの白星。満員御礼の本拠地のお立ち台で「絶景で~す!!」と決めぜりふを叫んだ。

 「緊張もしましたし、あんまり思ったより状態が良くない中でなんとか粘れたかなと思います」

 毎回走者を出したものの、吉井監督が「天下一品」と認める技術で要所は締めた。初回は2死三塁から西川を144キロ直球で見逃し三振と、無失点スタート。その後も最大風速13メートルの強風でも、代名詞とも言われるシンカーやカーブを操り、得点を許さなかった。

 昨年は開幕投手を予定されていたが右肩のコンディション不良のため回避し、10月には手術を受けた。プロ10年目、当時35歳での決断。一時は引退もよぎったというが、「いろんな他の部分も見直す機会だった」と前向きに捉え、ひたむきにリハビリに励んだ。

 苦しい時間を乗り越え、約2年ぶりの「絶景」を見た。石川五右衛門の「絶景かな、絶景かな」という名ゼリフにあやかり、「絶景で~す!」と言うのが“五右衛門”こと石川歩のお決まり。言い始めたのは「荻野さんと、(元ロッテで中日の)涌井さんに言えっていわれたので」と、屈託のない笑顔で明かした。

 降板後は、吉井監督とがっちりと握手を交わした。指揮官は「故障明けというのはいろんなことを思い出すと思うんですけど、ここまで諦めずによく頑張ってくれた。うれしかった」。頼もしい背番号12が帰ってきた。

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