中日・小笠原 七回途中1失点も交代指令に悔しさ爆発 右手をベンチに3度たたきつける

 「巨人1-2中日」(2日、セキスイハイム松本スタジアム)

 中日・小笠原慎之介投手が1点リードの七回途中で交代。イニング途中での降板にいら立ちを隠せず、ベンチを2度、3度と右手をたたき付けた。

 小笠原は六回まで1失点の力投。だが、七回2死二塁から若林に死球を与え、球数が97球となったところで立浪監督が交代を決断した。

 小笠原は交代指令にベンチの方をじっと見つめたまま、しばらく動けず。何かをつぶやきながらベンチへ引き上げると仲間とのタッチをかわしたが、悔しさも爆発。2度、3度と右手を握りベンチをたたき付けた。

 実況は「小笠原としてはまだいける。そんな表情にも見えました。少し気持ちを出しています」と伝えていた。

 結局、2番手・清水がピンチを抑え、小笠原は七回途中1失点で4勝目の権利。ベンチではピンチ脱出で喜んだ大塚コーチが小笠原に抱きついたが、表情を変えずにベンチ裏へと入った。

 それでも、勝利が決まると立浪監督が小笠原に声をかけ、ようやく笑みを浮かべる様子も。チーム一丸での守り勝ちとなった。

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