大学侍J 163センチの小兵、近大・勝田に視察の井端監督が熱視線 好守封殺プレーを高評価「野球を分かっている」
「プラハ・ベースボールウイーク」(6日開幕、チェコ)などを戦う大学日本代表の直前合宿第4日が2日、神奈川県平塚市内で行われ、U-23代表候補との練習試合が実施された。侍ジャパンの井端弘和監督(49)が視察。注目の選手に「野球を分かっている」と近大の勝田成内野手(3年・関大北陽)を挙げた。
「びっくりしました。僕なんかで良いんですかね」。目を丸くした勝田だが、評価にたがわぬプレーを見せた。「9番・二塁」で出場し2安打1打点。四回の守備では、二遊間への打球を横っ飛びで捕球し、二塁へグラブトスして一走を封殺。ネクストにいる時から打者の待ち方などを観察して準備しているといい、二遊間の名手の前で努力の成果を見せた。
打撃では、前日まで指導を受けた元巨人監督・高橋由伸臨時コーチの教えを実践。「『足踏みするみたいに股関節に重心をはめたら良いよ』と言われて、良い結果につながった」とうなずいた。
阪神ジュニア出身で家族は虎党。163センチと小柄な体で目指すのはプロ入りして「小さい人に夢を与える」こと。まずは大学代表として結果を残し、大きな可能性を示す。
◆勝田 成(かつだ・なる)2003年6月21日生まれ、21歳。大阪府大阪市出身。右投げ左打ち。163センチ、70キロ。兄の影響で2歳から野球を始め、堀川小1年から都島タイガースに所属し、6年時には阪神ジュニアでプレー。北陵中3年時には大淀ボーイズでジャイアンツカップ優勝。関大北陽では1年夏からベンチ入り。近大では1年秋にリーグ戦初出場。50メートル走6秒、遠投115メートル。