ロッテ・田中晴がプロ初星 5回5失点も六回に逆転「感謝の気持ちしかない」
「日本ハム6-9ロッテ」(3日、エスコンフィールド)
ロッテ・田中晴也投手が5回5失点(自責点0)ながら援護に恵まれ、2年目でプロ初勝利を挙げた。3-0の三回に友杉の一塁悪送球を起点に1点を失い、さらにレイエスには一時逆転の満塁本塁打を浴びた。甘く入ったカットボールを痛打され「一番やってはいけない結果になってしまい悔しい」と語ったが、5回を投げきると直後に味方が逆転して白星が転がり込んだ。
日本文理高からドラフト3位で昨季入団。プロ初登板だった6月1日の阪神戦で5回無失点と快投し、再び巡ってきたチャンスで、思わぬ形での1勝目を手にした。
試合後はウイニングボールを受け取り、吉井監督との記念撮影に納まった田中晴。ヒーローインタビューでは「個人としては悔しいピッチングになったが、後ろを投げてくれた投手陣の方々、逆転してくれた野手のみなさんに感謝の気持ちしかない」と先輩ナインに謝意。記念のボールについては「プロ野球人生で1球しかないメモリアルなボール。大切にしたい。実家に飾ろうと思う」と笑顔で話した。
◆田中 晴也(たなか・はるや)2004年6月6日生まれ、20歳。新潟県出身。186センチ、92キロ。右投げ左打ち。投手。日本文理から22年度ドラフト3位でロッテ入団。プロ初登板初先発は24年6月1日・阪神戦で5回無失点(勝敗なし)。長身から投げ下ろす直球が魅力。