中日・高橋宏 やった99球“マダックス”完封「8、9回はバチバチに意識」 中日では16年の小熊以来
「中日2-0広島」(5日、バンテリンドーム)
27個目のアウトを見届けると右の拳を握り締め、力強くほえた。中日・高橋宏がやった。首位・広島打線を相手に最後までマウンドを守り抜き、スコアボードには9つの「0」を並べきった。球数は99球。プロ2度目の完封を「マダックス」で飾ってみせた。
「ファンの皆さんの応援に背中を押してもらった。開幕から悔しい思いをしたけど、ようやくここまで戻って来られた」
危なげなかった。最速156キロの直球で赤ヘル打線を制圧した。7回終了後、ベンチで大塚投手コーチから「マダックス、意識するなよ」と言われて初めて気づく。「8、9回はバチバチに意識しました」。85球で迎えた最終回のマウンドは、遊び球なしの真っ向勝負。秋山、矢野を連続三振。小園は外角低めのスプリットを引っかけさせて二ゴロ。竜投手陣では、16年4月6日のDeNA戦(ナゴヤドーム)で小熊凌祐が達成して以来の偉業だった。
天真らんまんな21歳は過去を引きずらない。6月28日のDeNA戦は、勝負どころで打たれて6回4失点。今季初黒星を喫した後、口にしたのは「大事なのは次の登板」。常に前を見据える右腕。発した言葉の答えは結果で示してみせた。チームトップの今季5勝目をマークした若きエース候補は、「しっかり球数を減らして、攻める投球ができているのは成長した部分かな」と胸を張った。




