巨人恐怖の7番・岸田6打点! 猛打賞だ3ランだ!猛打の主役「自分自身も助けられました」 兵庫県出身、正捕手へ台頭

 「ヤクルト3-10巨人」(5日、神宮球場)

 ハイタッチを待つナインの列から、巨人・岸田行倫捕手を呼ぶ声が次々に飛ぶ。「6打点!」「6打点!!」。大歓迎に少しだけおどけながら、はじける笑顔で列に加わった。チームは連勝で単独3位に再浮上。決めたのは“恐怖の7番打者”。正捕手を奪い取ろうとする27歳が、欠かせぬ存在になってきた。

 「2点で終わるのと、4点入るのでは全然違う。自分自身も助けられました」。自賛したのは初回の攻撃だ。2点の先制後、2死二、三塁。追い込まれてからの5球目、カットボールを左前に運んだ。2点適時打でリードを広げると三回には中犠飛で3打点。この時点で自己最多を更新した。

 兵庫県川西市出身。報徳学園-大阪ガスを経て巨人に入団した。この日が49試合目の出場で、既に昨季を上回るキャリアハイ。攻守で活躍を続ける裏に、忘れ得ぬ試合がある。昨年9月14日の阪神戦。赤星とバッテリーを組んだ試合で敗れ、敵地で屈辱の胴上げを見届けた。耳に残るのは阪神ファンの大歓声だった。

 「勝敗が決まっていないに、すごい盛り上がりでした。それを聞きながら悔しい思いというか…今年はなんとしても勝ちたい」。1球、1勝の重みを知った。捕手とは-「勝敗を左右するポジション」。プロの厳しさを肌で感じたからこそ、大量リードにも試合終了まで気は抜かない。九回にはダメ押しの3号3ランで3安打6打点。優勝争いが待つ後半戦を前に、頼れる男が台頭してきた。

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