オリックス ラオウ決勝4号2ラン 直近5試合で3発 チーム3連勝で3位浮上
「オリックス6-3日本ハム」(7日、京セラドーム大阪)
オリックスをAクラス入りに押し上げる決勝弾を放ち、杉本裕太郎外野手が高らかに渡部と昇天ポーズを繰り出した。「前の打席にチャンスで凡退したので、次こそという気持ちで打席に立ちました」。ここ5試合で3発目。21年の本塁打王が確実に軌道に乗ってきた。
六回、宗の同点打が生まれ、なおも2死三塁の絶好機で打席へ。カウント1-1からのツーシームを振り抜いた。「あんまり打球が上がっていなかったので」と、全力でベースを駆けていたが、左中間席に4号2ランが着弾したことを確認し、右拳を突き上げた。「甘い球を1球で仕留められた」と安ど感がにじむ。
状態が上がってきた要因は、打球の飛距離向上だ。シーズン序盤はなかなか角度がつかなかったというが、現在は「練習から打球が飛ぶようになってきた」と確信。日々、西川や森と打撃談議を交わし、感覚とイメージをすり合わせていた。
今季3度目の3連勝で、5月4日以来となる3位浮上。中嶋監督は「連勝とかじゃなく、目の前の試合を勝っていくしかないので」と一戦必勝を強調。逆襲へ、3連覇チームの意地を発揮する。