坪内監督“ワンチーム”指揮 自校・長浜農選手は0人の6校連合 初戦敗退も伝統つないだ「感謝しかない」

 「高校野球滋賀大会、彦根翔西館17-0安曇川・湖南農・信楽・甲南・愛知・長浜農」(7日、マイネットスタジアム皇子山)

 選手0人の長浜農・坪内勇人監督(59)が滋賀大会史上最多となる6校連合チームを“ワンチーム”にした。滋賀大会の1回戦が7日、大津市のマイネットスタジアム皇子山で行われ、安曇川・湖南農・信楽・甲南・愛知・長浜農が17-0で彦根翔西館に六回コールド負け。ナインが浮かべた悔しげな表情が本気で戦った証しだった。

 「野球好きな少年たちと野球を楽しむことができた。感謝しかないです」。6校中、長浜農は2年生の女子マネジャー1人のみで選手は0人。各校が集う土日だけ、坪内監督が直接指導を行ってきた。バラバラになる平日の部活動で部員が野球に打ち込めるよう、限られた時間の中で課題を与えた。

 昨秋は八幡商に0-31で大敗。「31点よりも成長したやんか!」と、一挙10失点を喫した六回途中の水分補給でナインを笑わせた。無安打だった打線は六回先頭から連打が飛び出して2死満塁まで到達。「最後まで諦めなかった。よくやった」とねぎらった。

 自校の選手がいなくてもグラウンドに立つ理由はただ一つ。「伝統をつないでいかなければ」。指揮官の手で長浜農の名を守りきった。

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