広島商 ノーシードから頂点へ 昨夏準V伝統校が圧巻コールド発進 二回一挙13得点

 「高校野球広島大会・1回戦、広島商15-0基町」(7日、バルコムBMWスタジアム)

 1回戦11試合が行われ、広島商が基町を五回コールドで下し、好スタートを切った。二回には米田歩生捕手(3年)が2点適時打を放つなど、一挙13得点。投手陣も4投手のリレーで無失点に抑え、盤石の試合運びを見せた。昨夏の準優勝校の、ノーシードからの逆襲を目指す戦いが始まった。

 これ以上ない最高の幕開けとなった。攻守共に隙なし。2019年以来の夏聖地を狙う伝統校が、圧巻のコールド発進だ。4番を務める米田は「浮いたボールをしっかり打てたので、それが結果として大量得点につながった」とチームを代表し、胸を張った。

 打線がつながったのは二回。安打や失策などで3点を先制し、なおも1死二、三塁の場面で米田が打席へ。「1打席目には自分がチャンスをつぶしていた。つなぐ意識で打席に入りました」と右前への軽打で2者を迎え入れた。この適時打を合図に一気にたたみ掛ける。この回9安打を集め、一挙13得点。序盤で試合を決めてみせた。

 昨夏は決勝で広陵に2-3で敗れ、惜しくも甲子園出場を逃した。2年生ながら正捕手を務めていた米田をはじめ、内野、外野にもこの試合を経験したメンバーが多く残る。「準優勝を経験している選手が中心となり、プレーだけじゃなくて、精神的な支柱となっていきたい」。あの1敗が現チームの土台となっている。

 快勝劇にも油断はない。「あくまで自分たちが目指すのは甲子園。15点取ったことを謙虚に捉えたい。次はローゲームになると思うので、自分たちらしい野球で守りからリズムをつくっていきたい」と米田。ノーシードから頂点を狙う戦いは、始まったばかりだ。

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