膳所のデータ班が体育祭返上で情報収集 野球部は大敗もアプリ開発成功でさらなる“アップデート”目指す

 「高校野球滋賀大会・1回戦、伊香11-0膳所」(8日、HPLベースボールパーク)

 膳所のデータ班が体育祭を返上して球場に足を運んだ。白球を必死に目で追い、1球も逃すまいと懸命に独自のシートに記録。野球部の力になるためにスタンドで尽力した。

 六回コールドで敗戦。大橋歩純さん(2年)は「今日は少しデータと違っている」と唇をかんだ。相手打線は引っ張り傾向が強いとのデータが出ていたが、逆方向への打球が多かった。それでも、初回1死二塁では右翼線寄りに飛んだ打球を右翼手が正面で捕球する場面が2度続くなど、大胆なシフトの効果が表れた場面もあった。

 この日は学校行事の体育祭があったが、データ収集を優先。「下級生の選手はまだ来年もいるので」と新チームの戦いも見据えて黙々とペンを走らせた。大橋さんはバドミントン部との兼任。偵察を終えてからバドミントン部の活動に参加することもあり、「充実している」と目を細めた。

 2018年のセンバツには21世紀枠で出場。データ班のデータを活用した大胆な守備シフトで聖地を沸かせた。あれから6年。現在は3年生部員がPCアプリの開発に成功。より正確に打球傾向などの情報をまとめることができるようになった。さらなる“アップデート”を施し、野球部の支えとなる。

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