「投高打低」のトレンドに逆行するヤクルト 首位打者、本塁打王を擁してリーグ最多得点も最下位の謎

 「ヤクルト3-7巨人」(7日、神宮球場)

 ヤクルトは4連敗。上位5球団が3・5ゲーム差の中にひしめく中で、ヤクルトは5位・中日から3・5ゲーム差、首位・広島から7ゲーム差の最下位に甘んじている。

 今年のプロ野球界においては、投高打低が主流派を占める中、ヤクルトはサンタナが打率・315で首位打者、村上が15本塁打でキングを走り、打点部門でも村上、サンタナ、オスナが上位5傑にランクインし、リーグトップの273得点をマークしながら、なぜか最下位に沈んでいる。

 原因は先発投手陣だろう。2勝0敗の奥川と、1勝0敗の山野が貯金を生み出しているが、7日の巨人戦で2回7失点だったサイスニードが1勝4敗、ヤフーレが4勝7敗、小川が2勝4敗、小沢が0勝6敗、高橋奎も2勝5敗など、計算できる先発陣容が固められていない。

 救援陣では監督選抜で球宴出場を決めた大西が5勝1敗10ホールドの防御率1・04、木沢が3勝1敗11ホールドの同2・03、山本も2勝0敗7ホールドの同1・52、守護神の田口も1勝1敗7セーブの同1・93と奮闘しているだけに、今後の浮上のカギは先発投手陣が握っているのではないだろうか。

 しかし、阪神OBの中田良弘氏は「この先、先発投手陣がここから劇的によくなる感じはあまりしない。救援陣は他球団にも見劣りはしないところがあるだけに、先発ピッチャーが少しでも失点を減らすことが必要だろう。それでも、連覇した時も、そんなに先発がいいチームではなかった。あの時がそうであったように、打撃陣が今以上に得点を重ねることの方が、ヤクルトとしては白星に近づけるような感じがする」と分析した。

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