「高校野球神奈川大会・２回戦、横浜１０－０座間総合」（９日、バッティングパレス相石スタジアムひらつか）

　横浜が５回コールドで初戦を突破した。元ロッテの匠氏を父に持つプロ注目・椎木卿五捕手（３年）が３打数３安打１打点の活躍。昨秋から主将を務めていたが、５月に２年生の阿部葉太外野手にバトンを渡した。

　この日は一塁での出場だったが、「４番・捕手」と重要な役割を担う。村田監督から「キャプテンもやりつつプレーするのは苦しい。プレーで引っ張っていってほしい」と主将交代を告げられたといい「正直、悔しかったです。最初はキャプテンに戻ろうという思いがあったんですけど、プレーに専念してほしいということなら、それを、とことんやってやろうという気持ちになりました」と思いを明かした。

　プレーに専念するようになってからは、全体練習後に捕手の自主練習を行うなど、練習量を増やした。「状態は上がってきています」と万全で最後の夏を突き進む。

　新主将の阿部は“初陣”を終え、「覚悟を決めてここまでやってきました。見られ方は変わってきていると思うので、それに恥じないように、キャプテンらしく堂々とやっていきたい」と力を込めた。