「オリックス３－０ソフトバンク」（９日、京セラドーム大阪）

　オリックスが今季２度目の４連勝を果たし、借金完済まであと「１」という状況となった。

　打線は森が有原キラーぶりを発揮した。初回２死二塁。カウント１－１から有原のツーシームを強振した。すさまじい打球は遊撃・今宮を強襲する一打となり、左中間へ。三走・太田が本塁に生還し、先取点を奪った。「とにかく先制点が欲しかったので、先制点を取ることができて良かったです」と振り返った。

　開幕戦でも対決した有原には試合前時点で０勝２敗、対戦防御率１・８４とチームは苦戦していた。ただ、森は昨季の対戦打率・５４５、１本塁打、今季も試合前時点で・３３３と苦手とはしていなかった。

　次打席でも得点に絡んだ。１点リードの三回２死二塁。森が放ったゴロは二塁方向に飛び凡退…と思われたが、二塁・広瀬が一塁悪送球し、二走・西川が一気にホームを突いた。ラッキーな形での追加点。塁上の森も安どの表情を浮かべた。

　今季、１軍で初めてワインドアップ投法を解禁した田嶋が７回３安打無失点と好投し、今季４勝目を挙げた。初回は三者凡退。援護点をもらった二回は２死から中村晃に左中間二塁打を打たれたが、川村を空振り三振に仕留めて見せた。

　勢いのある投球でソフトバンク打線と対峙（たいじ）し、簡単にアウトを積み重ねていった。昨季はソフトバンク戦に４試合先発し、３勝１敗と好相性を誇っていた左腕が仕事を果たした。