オリックス最大「9」借金完済 吉田輝星が逆転サヨナラ呼ぶ圧巻13球 母校&弟の活躍刺激に好救援

 「オリックス4-3ソフトバンク」(10日、京セラドーム大阪)

 オリックスのサヨナラ劇を呼ぶ、圧巻の13球だった。1点ビハインドの最終回に登板した吉田輝星投手が1回を三者凡退と好救援し、今季2勝目を手にした。「ワインドアップでどんどんいこうと思って」と勢いのある球を投じ、ソフトバンク打線をねじ伏せた。

 この日の最速は150キロ。「低めにいいボールが集まっていたんで、ストレートは良かった」と自己分析する。直球に加え、フォーク、今年の試合で初めて投げたカットボールを操り、自分優位の投球を展開した。

 試合前には刺激をもらっていた。母校の金足農が秋田大会2回戦で第1シードのノースアジア大明桜と激突し、エースで弟の大輝投手(2年)が10回5安打2失点で完投勝利。「朝から(明桜出身の)曽谷と見ていて目が覚めました。弟から『勝ったぞ』とすぐに連絡が来て、おめでとうと送りました」と満面の笑みだった。

 チームは今季2度目の5連勝で最大「9」あった借金の完済に成功し、4月29日以来の勝率5割だ。18年夏の甲子園大会で準優勝した吉田は、ある思いをはせていた。「甲子園で野球を見るのがちょっとした夢。僕の夢をかなえてほしい」。弟の躍動を心待ちにしながら、快投を演じていく。

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