東海大相模198cm左腕・藤田琉生 5球団13人スカウトの熱視線受け3回完全 今秋ドラフト候補「まずはチームの勝利」

 「高校野球神奈川大会・2回戦、東海大相模14-0横浜桜陽」(10日、バッティングパレス相石スタジアムひらつか)

 神奈川大会第1シードの東海大相模が14-0の5回コールドで初戦を突破した。今秋ドラフト候補の最速148キロ左腕・藤田琉生投手(3年)が先発し、3回完全投球。ネット裏には5球団13人のスカウトが訪れ、熱視線を送った。

 前日の練習後、原監督から声をかけられた。「明日、いくぞ」。藤田はすでに燃えていた。「投げると分かっていた。固まって周りが見えなくなったら終わり。まずは楽しもうと」。高ぶる気持ちを投球で表現した。

 198センチの長身を、2月の解禁後に取り入れた2段モーションでのびのびと使い、キレのある直球を投げ下ろす。初回から直球で2者連続三振を奪うなど計3奪三振。ネット裏スカウト陣のスピードガンでは最速147キロを計測した。3回を投じて一人も走者を許さず「軽い力で腕が振れて、伸びのある真っすぐが投げられたから三振が取れたと思う」と納得顔だ。

 春から球速は4キロアップし、5月の練習試合で自己最速を更新する148キロをマーク。数字だけではなく、原監督は「自分のこと以外のことをすることが多くなりました」と明かす。今春の神奈川大会で初めてエースナンバーを託され、心技ともに成長してきた。

 視察した巨人の森中スカウトは「背が高くてスピードも出せる左投手はなかなかいない。春先からレベルアップしている」と評価。同校OBでもあるDeNA・稲嶺スカウトも「バランスもコントロールも良くて丁寧な投球。最後まで見ないと」とうなずいた。

 「プロを志望しているんですけど、まずはチームの勝利を考えて、投球もそうですけど、ベンチ内での行動も意識しています」と藤田。勝負の夏を迎え、背番号1が板についてきた。

 ◇藤田 琉生(ふじた・りゅうせい)2006年11月17日、17歳。神奈川県藤沢市出身。198センチ、92キロ。左投げ左打ち。小学1年から軟式の羽鳥ファイターズで野球を始め、羽鳥中では湘南ボーイズに所属し、3年夏に全国制覇。東海大相模では1年秋からベンチ入り。両親はともに身長180センチ以上の元バレーボール選手。

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