広島３連戦の先陣を切るヤクルトの石川雅規投手（４４）、続く高橋奎二投手（２７）、山野太一投手（２５）が１１日、マツダスタジアムで行われた投手練習に参加した。チームの６連敗＆敵地での５戦全敗ストップへ、左腕が一丸となる。

　中でも特別な思いでマウンドに上がるのが３戦目に先発予定の山野だ。山口県出身で大のカープファン。プロ４年目で初の広島戦＆敵地に「ずっと好きな球団だったので、そこで投げられるのもすごく楽しみ。地元も近く見てくれる方もいると思うので、いい投球がしたい」と高ぶる気持ちを言葉にした。

　小学生の頃、広瀬現２軍外野守備走塁コーチが右翼席に投げ込んだボールをキャッチしたという山野。そこから「憧れ」になったプロ野球選手としてマウンドに立つ喜びを力に変える。「連敗しているのはすごく自分も気にしている。いい流れを持ってこられるようにやりたい」。混戦セ・リーグでこれ以上離されるわけにはいかない。チームの“アレルギー克服”で、勢いをつけたいところだ。