広島大会で感動の拍手 一塁塁審が足をつって途中交代 水分補給&ストレッチ繰り返すも出場断念 懸命な姿に心打たれる
「高校野球広島大会・2回戦、神辺旭-広島工」(12日、ぶんちゃんしまなみ球場)
七回表、神辺旭の攻撃が始まる前にアクシデントが発生した。
六回終了後、一塁塁審を務めた野間さんが足の異常を訴えた。つったとみられ、通常歩行もままならない状態となり、一塁カメラマン席の前で水分補給とストレッチを繰り返した。懸命な姿にスタンドの注目が集まったが、イニング間の中断が長引いてしまったため、代わりに審判長を務める武田さんが一塁に就いた。
何とか出場を継続しようとする野間さんの姿にスタンドからは大きな拍手がわき起こった。この日は雨上がりと言うこともあり、グラウンドは高温多湿の状態。加えて高校3年生にとっては最後の夏ということもあり、独特の緊張感も重なってアクシデントを引き起こしたことが考えられる。
それでもアマチュアでボランティアとは言え、懸命に最後までジャッジしようとする姿がスタンドの心を打ったのは事実。その思いと姿勢が大きな拍手へとつながった。