巨人堅首 丸が起死回生の同点弾→若林決めたサヨナラ打 6連勝で今季最多貯金「6」
「巨人3-2DeNA」(12日、東京ドーム)
ニューフェースが、劇的に試合を決めた。巨人はDeNAとの直接対決でサヨナラ勝ちを収め、首位の座を堅守。歓喜の輪の中心で笑顔をはじけさせた若林は「本当にうれしいです。冷静に自分のやるべきことをやれた」と振り返った。
八回に丸が同点弾を放ち、迎えた九回だ。無死二塁から1軍復帰して即先発の坂本が、しぶとく二ゴロを打つ。1死三塁となった打席で、京山の初球を鮮やかに左前へ。西武からトレード移籍後、初のサヨナラ打に「考えすぎないで楽に(打席に)入ることができました」。進塁打を打った坂本には「すごい。いろんなことで勉強になります」と感銘を受けていた。
トレードで移籍後、1軍合流は6月末。「全部ではないですけど、徐々に慣れて流れが分かった」。驚いたのは予定時間より何事も早めに集合し、開始するジャイアンツタイムの伝統。西武では「自分はギリギリに来ちゃうタイプ」だったと明かし「しっかり準備ができている」。巨人軍の“暗黙の了解”にも適応し新天地で輝きを放った。
チームは今季2度目の6連勝で今季最多の貯金6とした。阿部監督は「オールスターまで何試合とか一切考えずに。目先の1試合をどう勝つか。勝てる時に勝つしかないのは、みんなが思っている」。がむしゃらに戦って目先の1勝をつかみ取っていく。