巨人・阿部監督 ズバリ!エンドラン外し 見極めた勝負の分岐点「動いてくるならここかな」
「巨人4-3阪神」(17日、東京ドーム)
会心のタクトを振った。巨人が逆転勝利で阪神との3連戦に勝ち越し、首位の座を堅守した。阿部慎之助監督が「度胸を据えてエンドランを外せた。長年、キャッチャーをやっていて良かった」と、納得顔だったのは4-3と勝ち越した直後の六回の守備だ。
1死一塁で打席には坂本。2ボール2ストライクからの5球目だ。「自分の勝手な勘」で投球を外角に外させた。坂本を空振り三振に仕留め、スタートを切っていた大山を二塁でアウトにした。16日の試合後、阪神・岡田監督が「『走れ走れと言ってるのに走らない』って言ってたから。動いてくるならここかな」と読んだ。勝負の分岐点を見極め、はまった。
「僕はまだ(監督)1年目。長い間、監督をされている方を相手にしてる」。敵からも多くを学び、捕手目線の采配にも確かな手応えをつかんだ。