歴史的混戦続くセ・リーグ 巨人が意地の攻撃で中日に競り勝つ 大城卓「僅差の試合を勝ちきりたい」ナイターの広島戦次第で首位再浮上

 「中日3-4巨人」(20日、バンテリンドーム)

 巨人が中日に競り勝った。初回、無死一、三塁からヘルナンデスの遊ゴロで先制点を奪うと、三回、六回と効果的に得点を重ねる試合展開。投げては先発のグリフィンが、七回途中、2失点の好投で5勝目となった。

 試合は1点リードの三回、2死満塁から大城卓の2点適時打でリードを広げ、六回には2死一、三塁から丸の中前適時打で追加点を奪った。前夜、高橋宏の前に散発4安打で、両リーグワースト15回目の完封負けを喫した打線が、意地の攻撃でグリフィンを援護した。

 一方、先発の助っ人左腕は、初回からほぼ完璧な投球内容。先頭のカリステに右前打を浴びたが、“新球”のスライダー、チェンジアップで投球の幅を広げながら、今季初対戦となった中日打線を翻弄した。それでも4点リードで迎えた七回、福永、中田、細川の3連打などで2点を失ったが、1死一塁から登板してケラーが好救援。ここでピンチの芽を摘むと、以降はバルドナード、守護神・大勢と繋ぎリードを守った。

 巨人は19日の同戦に敗れ、11日ぶりに首位から陥落。中日相手に連敗は避けたかった一戦で、投打でナインが意地を見せた。

 ヒーローインタビューで2安打2打点の大城卓は「満塁で積極的に行こうと思って。良い結果になって良かった」と語った。前半戦も残り1試合。「僅差のゲームが多いので、勝ちきればチームは勢いに乗れると思うので、僅差のゲームを勝ちきりたい」と力を込めた。

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