2年生主将輝いた!石丸V撃で崇徳8強 シーソーゲーム制す 2年生エース・脇本116球投げ抜いた

 決勝適時打を放ち、喜びを爆発させる崇徳・石丸(撮影・畠山賢大)
 勝利を決め、雄たけびをあげる崇徳・脇本(撮影・畠山賢大)
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 「高校野球広島大会・4回戦、崇徳8-6広島新庄」(21日、電光石火きんさいスタジアム三次)

 4回戦が行われ、1976年以来の夏制覇を目指す崇徳が乱打戦で広島新庄に競り勝った。主将の石丸琉心内野手(2年)が決勝打を放つと、エースの脇本晃寿投手(2年)が116球を投げ抜いて完投。2年生コンビの活躍でベスト8に駒を進めた。広島商は劇的なサヨナラ勝利、広陵は3戦連続完封勝利の盤石ぶりを見せた。22日は準々決勝4試合が行われる。

 思い切り拳を振りかざした。点の取り合い。どちらに転ぶか分からないシーソーゲームで輝きを放ったのは崇徳の2年生主将・石丸だった。七回に勝ち越しの決勝適時打。「自分の特徴は足。意地でも転がして1点をもぎ取ろうという気持ちで打ちました」とあどけなさの残る笑顔で殊勲の一打を振り返った。

 初回に3点を先制するも、序盤で6点を失う厳しい展開。それでも食い下がり続けて迎えた6-6の七回2死一、三塁で三遊間をしぶとく破る一打を放った。「1試合目は無安打で足を引っ張っていた。その中でチームを引っ張れてうれしかった」。塁上で喜びを爆発させ、球場が一気に崇徳ムードへと傾いた。

 投げては2年生エースの脇本が耐えて粘っての熱投を披露。気温は34度。強い日差しも相まって過酷な環境でのマウンドとなり、初回に2点、三回に4点を失い、一時逆転を許すも、12安打を浴びながら116球を投げ抜いた。立ち直れたのは、「スタンドも含めて周りからの声かけがすごかったから」と話し、仲間からの「打たれてもいいから攻めろ」という言葉が右腕を後押しした。

 藤本監督は石丸を「よく転がした」と評価し、脇本に対しては「粘り強く投げてくれた」と目尻を下げた。この日のスタメンは6人が下級生。48年ぶりの夏の甲子園へ向けて勢いある若き力が“崇徳旋風”を巻き起こす。

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