報徳学園・伊藤 6回0封&7奪三振 阪神・伊藤将そっくりの投球フォーム「意識しています」
「高校野球兵庫大会・5回戦、報徳学園9-0明石南」(22日、ベイコム野球場)
報徳学園の左腕、伊藤功真投手(3年)は、まるで阪神の伊藤将そっくりのフォームで投げ進めた。明石南相手に6回無安打無失点。チームが2年連続敗退と鬼門だった5回戦突破に大きく貢献した。
自己最速は135キロだが、キレ味のある直球に加え、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、ツーシームと持ち球全てで勝負。「真っすぐが良かったので、カーブもうまく緩急を使えました」と手応えを明かし、計7奪三振をマークした。
右手のグラブを高く掲げるフォームは、伊藤将をほうふつとさせる。阪神ファンだという伊藤は、プロ野球の試合を見て配球を勉強し、そこで伊藤将の投球映像に目を凝らした。「フォームも意識しています。打者も見にくいなと思ったので」。出どころの見にくい投法をモノにした。
エースの今朝丸、間木に次ぐ3番手投手だが、今大会初先発で自身の存在をアピール。「やっと来たなという感じでした。自分も2人に負けたくない気持ちです」。伊藤将さながらの投球で、報徳の伊藤がチームの進撃を支えていく。
◇伊藤功真(いとう・こうま)2006年7月8日生まれ、18歳。奈良県香芝市出身。172センチ、70キロ。左投げ左打ち。投手。小3から「志都美旭ヶ丘スポーツ少年団」で野球を始め、中学時は硬式の「大和高田シニア」に所属。報徳学園では2年秋に背番号11で初めてベンチ入り。今大会も同じ背番号。