甲南・新井ジュニア颯真の夏終戦 見守った広島・新井監督「一生懸命やったことが素晴らしい」

 8回、雄たけびを上げる甲南・新井(撮影・石井剣太郎)
 試合を終えた息子の元に向かう新井監督
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 「高校野球兵庫大会・5回戦、神戸学院大付6-1甲南」(22日、ベイコム野球場)

 広島・新井貴浩監督(47)の次男・颯真投手(3年)が所属する甲南が5回戦で敗れた。試合後は涙を拭いながら「勝てなかったことが一番悔しい。本当に負けたことが、頭が追いついていなくて…」と素直な胸の内を明かした。

 5点を追う六回2死一、二塁から代打で登場。現役時代の新井監督のヒッティングマーチが流れる中で打席に入り、フルカウントから直球を打ちにいったが、二ゴロに倒れた。九回先頭の打席では見逃しでの3球三振。「僕で結果が出なくて」と悔しがった。

 三塁スタンドから見守った新井監督は「甲子園に出場する、しないでもなく、一生懸命やったことが素晴らしい」とねぎらった。大学で野球を続けるかは未定。ただ、颯真は「高校野球をやって良かった。後悔はない」と力強く言い切った。

 ◇新井颯真(あらい・そうま)2006年10月2日生まれ、17歳。広島市出身。177センチ、72キロ。右投げ右打ち。一塁手兼投手。啓明学院中ではバスケットボール部に所属し、同時に関メディベースボール学院で野球を始める。甲南では2年秋に背番号13で初めてベンチ入り。今夏は背番号10。

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