「高校野球埼玉大会・準々決勝、春日部共栄６－５浦和学院」（２４日、レジデンシャルスタジアム大宮）

　春日部共栄が昨夏王者の浦和学院に逆転勝利で準決勝に駒を進めた。２－４の九回、１死から３連打などで同点とすると、２死満塁から坂寄孝太内野手（３年）が勝ち越しの中前２点適時打を放ち、決勝打とした。来年３月で退任することを公表している本多利治監督（６６）は「うちの選手、すごくないですか？想像もつかなかったけど、本当に頑張った」と誇らしげに話した。

　勝利の立役者となった坂寄について指揮官は「一番オレに怒られてるやつ。それでも食いついてきた」と話す。そんな教え子の活躍に「本当に良かったです」と笑顔を浮かべた。坂寄は「決めてやろうっていうことしか考えてなかった。打てて良かった。（監督に）恩返しできたかなと思います」と振り返った。

　準決勝では、春の大会の準決勝で破れた昌平と戦う。本多監督は「春はエラーで負けている。向かっていきます」と力を込めた。