日本ハムの新庄剛志監督（５２）が母校・西日本短大付の３年ぶりの甲子園出場を喜んだ。２４日はエスコンフィールドでの全体練習。祝福の声に笑顔で応えた。

　同校の西村慎太郎監督とは同級生。「まじめな選手で、彼が言うことは正しいんだなっていう人間。監督になるのは大賛成」と絶賛…したかと思えば「（西村監督は）北九州ではものすごく足の速い、双子なんですけど、双子で１、２位を争う、無敵できたんですけど、（高校で）僕と出会って。僕は先を走るからね（笑）」とニヤリ。さらに新庄監督が高校時代にホームから中堅に遠投してバックスクリーンのボードを割ったエピソードを明かし、「プロ野球選手を見ても慎太郎は『たいしたことなかね』と。（当時の）西短の選手は俺の肩を見ているから」と高校時代を振り返った。

　甲子園行きを決めたチームには差し入れを検討している。「今、考えています。まずは何がほしいかっていうのをね、慎太郎に今、聞いていて」とすでに西村監督の返事待ち。さらに清宮、万波、松本剛ら日本ハムの１０選手のバットを新庄監督自身が買い取り、贈ることも決めた。

　「プロを目指している子って木製バットを使うじゃないですか？プロ野球選手のバットを渡したくて、１０人ぐらいからバットを買わせてもらった。それを（甲子園出場祝いの）プレゼントとは別に、西短に贈ろうかなって。『清宮選手のバットだ、野村選手のバットだ、万波選手のバットだ』ってなれば、ちょっと喜んでもらえるかな」と夢のある贈り物を届ける。

　「甲子園に行きたいね」としみじみと語る。チームは８月１６日からオリックスと京セラで３連戦。１６日のみナイターなので抽選次第では応援行ける。「勝ち進んでくれれば。（日本ハムの）試合はヘッドコーチに任せればいいか」と冗談交じりに話して笑った。