パ・リーグが球宴記録の28安打、16得点で雪辱 記録ずくめの乱打戦を制す 中嶋監督「これだけの打ち合いになるとは」

 6回、中前打を放つ近藤(撮影・伊藤笙子)
 6回、生還した鈴木大を迎える近藤(撮影・堀内翔)
 九回、左翼線に二塁打を放つ佐藤(撮影・西岡正)
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 「マイナビオールスターゲーム2024・第2戦、全セ10-16全パ」(24日、神宮球場)

 全パがオールスター記録となる28安打を放ち、16得点で第1戦の雪辱を果たした。ホームランダービーを制したソフトバンクの近藤健介外野手、ロッテの佐藤都志也捕手がサイクル安打に王手をかけた中、それぞれ球宴タイ記録となる5安打を放って打線をけん引した。

 二回に楽天・辰己が放った先制ソロが打線爆発を呼び込んだ。セ・リーグに逆転を許したがひるむことなく打ち続けた。四回に佐藤、近藤のタイムリーなどで一挙5得点のビッグイニング。8-8の六回には辰己が決勝の適時打を放ち、ロッテ・岡、代打で登場したオリックス・紅林の一発で粘るセ・リーグを突き放した。

 パ・リーグの28安打はセ・リーグが2001年の第2戦でマークした23安打の記録を更新。投高打低が叫ばれるシーズンの中、今回のオールスターはセ・リーグが第1戦で2桁得点をマークし、第2戦はパ・リーグと2戦連続の2桁得点は史上2例目の珍事だ。さらに両リーグ2桁得点の乱打戦は史上初だ。

 中嶋監督は「これだけの打ち合いになるとは思わなかった。面白いゲームだったと思います」と語った。「野球の楽しさというか、いろいろ考えながらやりましたけど」と振り返り、「これからもっともっと熱いシーズンが始まりますので、応援よろしくお願いします」と語った。

 2試合制となってから2戦合計12発はオールスタータイ記録。記録ずくめの乱打戦を制し、今年の球宴は1勝1敗のタイで終わった。

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