市船橋が延長十回、超異例16分間の抗議 三塁牽制が走者に当たるも守備妨害の判定に→その裏、痛恨の悪送球でサヨナラ負け
「高校野球千葉大会・決勝、木更津中央2-1市船橋」(27日、ZOZOマリンスタジアム)
1-1でタイブレークに突入した延長十回表、市船橋の攻撃は無死一、二塁からスタートし、犠打で1死二、三塁に。この場面で木更津中央・羽根捕手が三走・恒田のリードが大きいとみて、三塁へ牽制球を投げたが、これが恒田の背中に当たり、恒田が生還した。しかし、球審がプレーを止め、審判団で協議。「三塁走者の守備妨害」として、三走がアウトに。三塁へ進んでいた二走は二塁へ戻された。
この微妙な判定に市船橋は納得いかず、審判に選手が入れ替わり抗議し、試合が約16分間、中断された。最後は市船橋の海上監督が判定を受け入れて再開されたが、本来なら抗議が認められない高校野球では極めて異例のケースとなった。
2死二塁から再開されたが、三振に倒れて得点を挙げることはなかった。
その裏、無死一、二塁から投前バントを工藤投手が一塁へ送球したが、これが悪送球となり、悔やみきれないサヨナラ負けとなった。
九回まで1失点と好投してきた工藤はそのままグラウンドへ突っ伏して涙が止まらず。海上監督はベンチ前で涙をこらえるようにして天を仰いだ。