ソフトバンク、28日にもマジック「43」 有原完封、両リーグ10勝一番乗り 小久保監督絶賛「言うことなし」
「ソフトバンク3-0オリックス」(27日、みずほペイペイドーム)
ソフトバンクは前半戦から首位を独走した中、後半戦も勢いは止まらない。鮮やかな3連勝で、28日にも4年ぶりのリーグ優勝へのマジックナンバー「43」が点灯する。黄色く染まったスタンドを沸かせたのは、今季初完封勝利で両リーグ最速10勝目を挙げた有原だ。先制の2点適時二塁打を放った甲斐と並んだお立ち台で、声を弾ませた。
「後半戦の、僕のスタートの試合だったのでいい形で勝てるようにと思って投げました。(完封は)拓也(甲斐)がいいリードをしてくれて、バックが守ってくれたので感謝したいと思います」
ここまでの快進撃を支えてきた右腕。この日も安定感は抜群だった。初回こそ先頭から四球を与えたものの、三振と併殺で切り抜け、最後までゼロを並べ続けた。これで2年連続での2桁勝利。ソフトバンクの投手で、両リーグ最速での10勝到達は2006年の斉藤以来のこと。その内の5勝がみずほペイペイということもあり「みなさんがいい雰囲気をつくってくれるので、そのおかげです」と感謝した。
24日のオールスターから中2日。登板間隔を1週間ほど空ける選択肢もあった中で「絶対に投げたい。投げさせてもらったからには、勝ちたい」と志願した。エースの気概を結果で示した右腕に、小久保監督は「もう言うことない。エースらしい素晴らしい投球だった」と賛辞。マジック点灯の可能性については「関係ない」と話すにとどめたが、このまま頂点へと加速していく。
◆ソフトバンクが28日にもVマジック点灯 ソフトバンクが28日にも優勝マジック「43」を点灯させる。条件はソフトバンクが28日のオリックス戦に勝利。さらにロッテが楽天戦に敗戦、日本ハムが西武戦に敗戦すると、ソフトバンクにVマジック43が点灯。