センバツベスト8の阿南光が決勝で敗れる プロ注目エースの吉岡「プロ志望でいきます」宣言 阪神スカウトら6球団が視察

 サヨナラ負けしてマウンドで顔を覆う阿南光の吉岡(右から2人目)
 相手校歌が流れる間も涙が止まらない阿南光の吉岡(左から3人目)
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 「高校野球徳島大会・決勝、鳴門渦潮6-5阿南光」(29日、むつみスタジアム)

 センバツ8強の阿南光が逆転負けで春夏連続の甲子園出場出場を逃した。延長十回に2点を追加したが、その裏、エースの吉岡暖投手(3年)が2連打を浴びてサヨナラ負けした。

 試合終了後、マウンドから何とか引き上げた吉岡。中学時代に阿南シティホープでともに全国優勝した井坂琉星捕手(3年)に支えながら整列したが、鳴門渦潮の校歌が流れ終わると、膝を地面について泣き崩れた。

 県大会4試合30回3分の1を一人で投げ抜き、自責点7。「やりきりました。これまで楽しかったんでよかった」と言いながらも、「一番の後悔は(センバツで)甲子園の土を持ち帰らなかったこと」と悔しさをにじませた。

 今後の進路は「プロ志望でいきます」。この日も6球団8人のスカウトが集結。4試合のうち3戦を視察した阪神の山本宣史スカウトは「準々決勝はよくなかったが、準決勝から調子は上がってきた。コンビネーションで勝負するピッチャー。変化球は相変わらず切れている」と猛暑の連戦でも立て直してきた点を評価した。

 「高校野球で一番の思い出は日々の練習。徳島で一番練習してきたと思う。進路がどうなるか分からないが、また一から鍛え直します」。プロの舞台へ、野球の町・阿南市の希望の光は後輩たちと再び猛練習に励む。

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