巨人・阿部監督「ガチンコでいく」 甲子園100周年3連戦は山崎伊&戸郷の二枚看板必勝ローテだ
巨人の阿部慎之助監督(45)が29日、勝負の8月を前に「ガチンコでいく」と決意を語った。30日からの阪神3連戦(甲子園)を皮切りに、週の前半は広島、阪神、広島と上位2チームとの対戦が続くカード。山崎伊、戸郷の二枚看板を投入する必勝ローテを組んだ。
「阪神と広島にぶつけるように組んでいく。そこはガチンコでいきます」。ローテ再編の意図を簡潔な言葉で説明した。開幕戦からカード頭、金曜日の先発を守ったエース・戸郷を8月1日の第3戦に起用。前半戦7勝の山崎伊から、6戦連続クオリティースタート中のグリフィンで勝ち越しを狙う。
3連戦は甲子園100周年を記念した「KOSHIEN CLASSIC SERIES」。野球史に残る記念日が重なる巡り合わせに、阿部監督は「元々、阪神ファンですから。節目の年に、こうやって試合ができることもうれしい」と素直な思いを吐露。その上で「選手に頑張ってもらってね。なんとか勝ち越しできることだけを考えたい」と熱戦を約束した。
歴史的混戦のセ・リーグだが、2位の広島と3ゲーム差に開き、3位の阪神とは3・5差。1勝の重みが増す後半戦では直接対決での勝敗が重要なものとなる。“切り札”も用意しており、シーズン序盤、勝利の方程式の一角を担った西舘を先発に転向させ2軍で調整中。「9連戦が終わったくらいかな」と8月中旬以降の起用を狙う。残り51試合。自在な采配でラストスパートをかける。