聖カタリナ学園が初夏切符 出場全49代表校が決定 8月4日に組み合わせ抽選

 「高校野球愛媛大会・決勝、聖カタリナ学園7-6西条」(30日、坊っちゃんスタジアム)

 第106回全国高校野球選手権大会の出場を懸けた地方大会は30日、愛媛で決勝が行われ、聖カタリナ学園が勝って初出場を決め、49代表校が出そろった。春夏連続出場は、今春の選抜大会で優勝した健大高崎(群馬)や同準優勝の報徳学園(兵庫)など9校。8月4日に大阪市内で組み合わせ抽選会が行われ、7日に兵庫県西宮市の甲子園球場で開幕する。

 49校目の最終切符は、聖カタリナ学園が勝ち取り夏初出場を決めた。終盤に追い上げられ、先発の有馬恵叶投手(3年)は2点差の九回1死満塁で右翼の守備へ。1点差に迫られると再び登板。「監督の期待に応えたかった」。最後の打者を一邪飛に仕留め、右手の人さし指を高々と上げた。

 2022年、部員の集団暴力行為により1、2年生は夏と秋の大会に出場できなかった。その世代が現3年生。試合はできず、練習時間も半分に減らされ同級生5人が辞めた。下級生は勧誘できず、今の2年生は1人だけ。有馬は「チームはどん底の状態。なあなあになってた時期もありました」と振り返る。その中で、浮田監督が昨年2月に就任。地域に愛されるチームになろうと、ゴミ拾いや募金活動で社会に貢献し、指揮官自らTikTokをアップした。

 有馬自身、昨秋はベンチ外で今春は背番号18で6番手投手。ただ、徹底的に体幹を鍛えるなど成長を遂げて挑んだ夏だ。どん底から愛媛の頂点、そして甲子園へ。有馬は「夢の舞台。もっとすごい応援だと思うけど、ビビらずにまずは1勝を」と語った。聖地で聖カタリナ学園が“赤い旋風”を起こす。

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