中日・松木平のお立ち台をベンチから見つめた高橋宏斗にほっこり 高卒4年目の同期 プロ初勝利を祝う絆の太さを感じさせたシーン

 プロ初勝利を挙げ、ウイニングボールを手に立浪監督(左)とポーズをとる松木平
 6回無失点でプロ初勝利を挙げた松木平
 ヤクルト戦に先発した松木平
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 「中日1-0ヤクルト」(31日、バンテリンドーム)

 6回無失点でプロ初勝利を挙げた4年目の松木平はお立ち台で号泣した。幼い頃に両親が離婚し、母がその後他界。育ててくれたのは祖母だった。「おばあちゃんは小さい頃から文句ひとつ言わず、ここまで育ててくれました。本当に感謝しかないです」と口にすると涙腺が決壊し、真っ赤に染まった目元を何度もぬぐった。

 そんな松木平を一塁側ベンチから見つめていたのが、高卒4年目の同期である高橋宏斗だった。高橋宏は前日30日のヤクルト戦に登板して7回無失点と好投し、8勝目を挙げていた。登板翌日であれば、一般的にはランニングを中心としたメニューをこなし、「あがり」で早めに帰宅するパターンが多いのだが、高橋宏は黒いシャツを着て、プロ初勝利を挙げた同期のお立ち台を真剣な表情で聞き入っていた。育成入団から支配下契約を勝ち取り、待望のプロ初勝利をつかんだ松木平の記念星を同じ空気を吸いながら祝いたいという思いが伝わる同期の絆の太さだった。

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