高野連 7イニング制導入を本格協議「日本の高校野球は大きな転換期に立っている」導入検討のワーキンググループを設置

 日本高野連は2日、大阪市内で理事会を開催し、7イニング制導入について検討する「高校野球7イニング制に関するワーキンググループ」を設置したことを発表した。

 すでに専門家などを交えた同ワーキンググループは6月21日、7月22日に会合を実施済み。7イニング制導入のメリット、デメリットの整理や、導入されている諸外国での実施状況の分析を進め、12月6日開催予定の理事会で同グループが整理した内容を報告する予定とした。

 U-18の国際大会でも既に導入されており、韓国、台湾、ドミニカ共和国などでも高校生年代で実施されており、「諸外国がどういう形でベースボールに取り組んでいくか整理しながら検討していく」と井本事務局長。「(イニングが)短くなればすべて短くなるのは当たり前。実際に数値としてどれくらいなのか」と7イニング制での投球数、打席数の数値の減少なども過去の大会の情報から得て検討しているという。

 部活動をする生徒の減少、気候変動などの課題に対応が必要な状況。「暑さだけでの議論ではない。環境の変化も加味しながら100年以上愛してもらっている高校野球を考えていかないといけない。日本の高校野球は大きな転換に立っている」ときっぱり。「いいことはいいで続けていくのは大事ですが、今置かれている社会の状況、環境だったり、状況にうまくマッチした形でこれから10年、20年続けていかなければいけない。変えなくて良いこと、そうでないものがある。全てを変えるわけでもないですし、考えながら次につなげていく」と話した。

 7イニング制の導入を春、夏で変化を付けるかどうかなどについてもメリット、デメリットをふまえて検討中。同グループでの検討結果を基に理事会にて導入の可否を決定する方針。「理事会の方に検討した内容を報告した上で次はどう進んでいくか。今の時点ではなんとも分からない状況」と説明した。

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