金足農・吉田大輝「一番は兄の記録を超えること」18年夏準V輝星超えだ「本当に楽しみでしかない」

 マウンドで投球練習する金足農・吉田大輝
 甲子園のマウンドで投球練習する金足農・吉田(撮影・北村雅宏)
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 7日に開幕する第106回全国高校野球選手権大会の甲子園練習が2日、始まり、26校が調整した。コロナ禍を経て、夏は5年ぶりの実施。秋田・金足農の吉田大輝投手(2年)は、18年夏に同校準Vを導いた兄のオリックス・輝星投手(23)と同じ舞台に立ち、「兄を超える」と目標を掲げた。

 6年前、アルプススタンドから目に焼き付けた場所に立った。兄を追いたどり着いた甲子園。今、超える時が来た。吉田は“あの夏”に思いを巡らせる。

 「兄もこの土を踏んだんだなと。スタンドと、グラウンドから見る景色は全然違いました」

 キャッチボールや投内連係を行い、マウンドでは10球を投球。「球がいっているなと。最初はイメージより高めに浮いてしまいましたが、体の使い方を修正できました」と確認作業を行った。

 輝星は2018年の第100回記念大会で準V、自身は甲子園100周年に同年以来の出場とあって「何かの巡り合わせなのかなと思います」と右腕。「一番は兄の記録を超えること。兄と違う自分の良さもあると思うので、ぜひ見てもらいたいです」。最速145キロの直球だけでなく、「兄より自信ある」という変化球もアピールポイントに挙げた。

 「ここからが始まり。本当に楽しみでしかない」。兄を超えることはすなわち、全国制覇。節目を迎えた聖地に、再び“カナノウ旋風”を巻き起こす。

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