69歳・江川卓 ワンバウンドの甲子園始球式「あれが今の全力」も、視聴者驚き「フォームはそのまま」

 「全国高校野球選手権・1回戦、滋賀学園-有田工」(7日、甲子園球場)

 第106回全国高校野球選手権大会が開幕し、開幕試合で巨人で活躍した江川卓氏(69)が始球式を行った。名前がアナウンスされると場内からはどよめきと歓声。豪快なワインドアップからワンバウンド投球を披露し、大きな拍手が送られた。

 江川氏は「きょうこそは届かせようと思ったんですけど、これが50年という時間かなと。あれが今の全力ストレートです。(ワインドアップは)昔の形のままが良いかなと思って。正直あまり足を上げると転びそうになるので危ないんですよ」と笑顔を浮かべた。

 作新学院高時代は公式戦で無安打無得点を9度、完全試合を2度達成。1973年の第45回選抜高校野球大会では1大会通算最多の60奪三振を記録して「怪物」との異名で親しまれた。

 「懐かしく思いました。負けたんですけど、すごく良い思い出がある」と、しみじみと語った。

 Xでは「江川さん」がトレンド入り。「あの投球フォームまた見られて嬉しい」「投球フォームはそのままの江川」「江川さんフォームは同じだった」と感激の声や「江川卓もう69か」「江川卓おじいちゃんになったなあ」と、時の流れを実感する声も多かった。

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