金足農の猛反撃で甲子園が異様な雰囲気 6点を追う九回に意地の4得点 球場の大半が手拍子と地鳴りのような声援

 「全国高校野球選手権・1回戦、西日本短大付6-4金足農」(9日、甲子園球場)

 0-6の九回、金足農の猛反撃に球場が騒然とした。先頭からの3連打で1点を返すと、球場内は一塁から三塁側までの内野席も金足農の応援に合わせて手拍子する異様な雰囲気に包まれた。

 犠飛で2点目を返すとさらに場内は大歓声に包まれ、これに動揺したのか暴投や三塁手のファンブルなど相手にミスも出て、3点目。さらに武藤一斗の中前適時打で4点目を奪うと、場内のボルテージは最高潮に達した。

 最後は2死一、二塁と攻め、一発が出れば逆転の状況まで追い上げたが反撃もここまで。カナノウ旋風を巻き起こし準優勝した、前回出場2018年のようなミラクル大逆転はならなかったが、場内からは万雷の拍手が送られた。

 この試合は18年夏のエース、オリックス・吉田輝星も球場で生観戦。九回の反撃時は、頭上に両手を挙げて後輩の意地をたたえた。輝星の弟で先発した大輝投手(2年)は7回9安打5失点も球数154球の熱投。九回、ベンチで涙を見せ、最後は両手を握るように逆転を祈ったが、及ばなかった。

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