花咲徳栄・石塚 敗戦もプロの世界で 上原と共にプロ志望届提出明言 阪神スカウト「走攻守そろっている」と評価

 2回、左前安打を放つ花咲徳栄・石塚(撮影・持木克友)
 4回、ピンチを切り抜けガッツポーズする花咲徳栄・上原
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 「全国高校野球選手権・1回戦、新潟産大付2-1花咲徳栄」(9日、甲子園球場)

 花咲徳栄は春夏通じて初出場の新潟産大付に敗れて初戦敗退。

 涙を拭うと、聖地の真っ黒い土が頬にこびりついた。それでもかまわず、言葉を紡ぐ。悔しい初戦敗退に、今秋ドラフト上位候補の花咲徳栄・石塚裕惺内野手(3年)は肩をふるわせた。

 「応援してくれる人たちに、勝つ姿を見せたかった。レギュラー陣だけで試合を終わらせてしまったことが一番悔しい」

 試合序盤の主役は確かに、石塚だった。二回にチーム初安打となる左前打を放つと、続く田島の中飛でタッチアップし三塁へ。さらに横山の中犠飛で先制の生還。超積極的な走塁に場内からはどよめきも。「自分たちのペースにどんどん持っていきたかったので、ギリギリのプレーだったんですけど、足が動きました」と振り返った。

 阪神・平塚スカウトは「走攻守がそろっている」と改めて評価。石塚は「監督と相談してからですけど、プロに行ってやりたい気持ちが強い」と力を込めた。同校では、152球2失点も完投負けとなったエースの上原堆我投手(3年)もプロ志望届けの提出を明言。悔しい敗戦を糧に、次なるステージを目指す。

 ◆石塚 裕惺(いしづか・ゆうせい)2006年4月6日生まれ、18歳。千葉県八千代市出身。181センチ、82キロ。右投げ右打ち。幼稚園年長から勝田ハニーズで本格的に野球を始め、村上東小6年時に千葉ロッテマリーンズジュニアに選出された。村上東中では佐倉シニアに所属。花咲徳栄では1年秋に三塁のレギュラーとなり2年春から正遊撃手。50メートル走6秒2、遠投100メートル。高校通算26本塁打。

 ◆上原 堆我(うえはら・たいが)2007年3月13日生まれ、17歳。静岡県出身。178センチ、84キロ。右投げ右打ち。小学1年から軟式の伊東シニアで野球を始め、伊東市立南中では裾野シニアに所属。花咲徳栄では1年秋からベンチ入り。今春の関東大会、日大明誠戦では5回参考ながらノーヒットノーランを達成。50メートル走6秒5、遠投115メートル。最速148キロ。

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