「中日１－３巨人」（１１日、バンテリンドーム）

　巨人が菅野の好投で中日に連勝。貯金を再び１０の大台に乗せた。二回、坂本が放った先制打が決勝打。五回に丸の右前適時打で追加点を奪うと、投げては先発の菅野が８回まで無失点。九回に１点を失いマウンドを降りたが、リーグ単独トップとなる１１勝目を挙げた。

　二回１死三塁で、打席に２試合ぶりのスタメン出場の坂本が入った。２ボールから変化球を狙い、左前適時打で先制点を奪った。五回には無死三塁の好機で小林、菅野が凡退。流れを失いかけた中で、丸が右前適時打を放った。ベンチ前でキャッチボールする菅野も一塁に立つ丸に向けて一礼。効果的な得点で主導権を握った。

　一方、先発の菅野は序盤から安定した投球。得点圏に走者を背負いながら、要所を締める投球でリードを守った。

　連勝で再び波に乗るチームだが、打撃好調のヘルナンデスが五回、守備でアクシデントに襲われた。１死から、木下拓が打ち返したライナー性の打球が、ヘルナンデスが守る中堅前に飛んだ。この打球に対してスライディングしながら捕球を試みた。この時、左手にはめたグラブが人工芝に引っかかり、手が逆方向に曲がるような形でそのまま倒れ込んだ。

　慌てて選手、スタッフらが駆けつけると、スタンドも思わぬ事態に騒然。すぐにグラウンドには担架が運ばれ、青いシートで囲まれながらベンチ裏に移動した。そのまま交代となり、中堅には代わってオコエが入った。途中加入からチームに欠かせぬ存在となった助っ人。状態が不安視されるが、優勝争いが続く中で離脱となれば、戦力ダウンは計り知れない。