日本ハム・新庄監督、絶好調の清宮イジる 本塁打後のハイタッチ一瞬スルー「通ったの見えなかった」「僕が痩せろと言ってなかったらライトフライ」

 5回、2ランを放った清宮(左)を腕を組んでスルーする新庄監督(中央)=撮影・中島達哉
 5回、2ランを放った清宮(右)を腕組みで迎える新庄監督(撮影・中島達哉)
 5回、清宮(左)の2ランで生還した二走・水谷(53)を迎える新庄監督(撮影・中島達哉)
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 「日本ハム8-7西武」(11日、エスコンフィールド)

 日本ハムが乱打戦を制し今季最長タイの5連勝。貯金を新庄政権最多の10とした。五回、1点勝ち越した直後に、4番に入った清宮が2試合連続となる右越え8号2ラン。球団通算8500号の節目の一発を放つと、六回には右前2点適時打を放ち、計4打点で勝利に貢献した。

 清宮の一発の際には、祝福モードのベンチ。全員でタッチを交わすのかと思いきや、新庄監督だけは清宮が目の前を通過する際に一瞬スルーするそぶりを見せた。その後、時間差で手を出すと、振り返り気味に手を伸ばす清宮とようやくタッチした。

 清宮は「なんか最初(新庄監督が)構えてなかったですね。あれ?みたいな」と振り返る。新庄監督は「清宮君が通ったのが見えなかった。(一塁走者で先に生還した)水谷君は見えたけど。後で清宮君に気づいて」ととぼけたふりをして笑いを誘った。

 「清宮君は褒めません」と宣言してから、新庄監督は“愛のあるイジリ”を展開中。この日の本塁打にも「2年前に僕が痩せろと言っていなかったら間違いなくライトフライ。ボスのおかげ。痩せないとキレが出ないから」とやはり褒めなかった。これには伝え聞いた清宮も「ああ(笑い)。なるほど。いや、そうかもしれないです。その通り」と苦笑いするしかなかった。

 新庄監督は清宮を10日から4番に据えて2試合連続本塁打。8月だけですでに5本塁打とし、チームの躍進に大きく貢献している。それでも「“4番目”ですけどね」と話し、その上で「4番目がしっくりきている。右ピッチャーからも左ピッチャーからもしっかり結果を出している」と一瞬、褒めかけたと思えば、「まだ信用はしていないですけどね。たったのここ何試合ですからね」と話した。

 清宮はそんな“イジリ”にも「いや、嬉しい…、嬉しいです」と苦笑い。「もっともっと上を目指してやるつもりでやってるつもりなんで。まだまだ満足せずに、もっと向上心もってやりたいと思ってます」。“イジリ効果”かはともかく、自覚十分に、シーズンを送っている。

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