日本ハム・清宮“ありがとう弾”母校・早実初戦突破に祝砲 2戦連発、球団通算8500号 新庄政権初の貯金「10」
「日本ハム8-7西武」(11日、エスコンフィールド)
4番にふさわしい活躍だ。日本ハム・清宮が五回に2試合連発となる8号2ラン。19年の球団通算8000号に続く、8500号の節目の一発を放つと、六回には2点適時打。2安打4打点で今季最多タイの5連勝、新庄政権初の貯金10に貢献した。
「“ありがとう弾”。きょうは」と命名した。母校・早実は、この日午前中に甲子園初戦突破。部員全員にリュックと手袋を差し入れ、エールを送っていた。そんな後輩の勝利に乗って打った一発を「チームにも勢いつきますし。本当に気持ちいいですね」と喜んだ。
一発の瞬間、祝福モードのベンチ。新庄監督だけは清宮が目の前を通過する際に一瞬無視するそぶりを見せた。その後、時間差で手を出して振り返り気味に手を伸ばす清宮とタッチした。新庄監督は「通ったのが見えなかった。後で気づいて…」とすっとぼけた。
「清宮君は褒めません」。そう宣言してから、愛のあるイジリを展開中。この日の一発にも「2年前に僕が痩せろと言っていなかったら間違いなくライトフライ。ボスのおかげ」とお褒めの言葉はなかった。
貯金10の話題には「いいね、いいね。気付いたら15くらいいってますよ」。「タカの尻尾に届くところまで来ている」と上機嫌。8月5発の清宮がその原動力の1人。2試合連続4番で起用しながらも「“4番目”ですから」とやはりイジる。。清宮も「満足せずに、もっと向上心もってやりたい」。真の4番へ、褒めずに伸ばしていく。