巨人が完封リレーで阪神に先勝 初回、佐藤輝の送球エラーで奪った1点が決勝点 大勢不在を継投で守る

 7回、前川を迎えたところで120球を超え、交代となった山崎伊(撮影・伊藤笙子)
 8回、高梨を代える阿部監督(撮影・金田祐二)
 ベンチでナインを迎えるヘルナンデスのユニホーム(撮影・金田祐二)
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 「巨人1-0阪神」(12日、東京ドーム)

 巨人が1点リードを小刻みな継投で守り抜いて3連勝。3位・阪神との差を3ゲームに広げた。貯金は今季最多タイとなる11。ヘルナンデスが左手首の骨折で離脱した中、総力戦で首位・広島をピタリと追う。

 試合は初回、先頭の丸が中前打で出塁。続く吉川がキッチリと犠打を決め、1死二塁と得点圏に走者を置いた。坂本は遊ゴロに倒れたが、続く岡本和の打席だった。三塁線の鋭い打球を三塁・佐藤輝が好捕したが、一塁送球がわずかに反れると大山が後逸。二走の丸が一気に三塁を回って先制のホームを踏んだ。

 投げては先発の山崎伊が序盤から気迫の投球。150キロの直球を軸に阪神打線を、五回1死まで無安打に抑えた。6回2/3を投げて2安打無失点。中日戦で連投した大勢をベンチから外した試合で以降、高梨、船迫、バルドナード、ケラーとつないでリードを守った。山崎伊は8勝目(4敗)。

 ただ、チームは非常事態だ。ヘルナンデスの骨折後、阿部監督は「オレの心も折れそうだよ」と胸中を吐露。それほど信頼を置く助っ人の離脱に、代役として2年目の浅野を1軍に呼んだ。さらに試合前練習では内野手登録のモンテスが右翼に移動。普段は左翼の長野や、浅野も右翼でノックを受けた。シーズンは残り38試合。歴史的混戦が続くセ・リーグで、今後はまさに総力戦が求められる。

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