関東第一・坂井が好救援 MAX148キロ 楽天スカウト「抜群だった」春のリベンジ6回0封

 「全国高校野球選手権・2回戦、関東第一7-1北陸」(12日、甲子園球場)

 気迫たっぷりに腕を振った。関東第一(東東京)の今秋ドラフト候補右腕・坂井遼投手(3年)が流れを引き寄せる好救援だ。

 「春に悔しい思いをしたので、夏に晴らそうと甲子園に戻って来て勝利できて、うれしいです」

 安定感が持ち味の左腕・畠中鉄心投手(3年)が、連打で先制されるなど3回1失点で想定より早い降板。それでも「準備はしていました」と動じなかった。逆転直後の四回に登板すると自己最速に迫る148キロを計測するなど三者凡退。チームを勢いづけ、6回無失点で勝利へ導いた。視察した楽天・部坂スカウトも「抜群だった。スライダーもスピードの幅があって投げ分けているし、起用」と評価する。

 今春センバツでは八戸学院光星戦との開幕試合で延長戦の末に敗戦。雪辱の思いを胸に聖地へ戻ってきた。「次も勝てるピッチングがしたい」。リベンジ星から勢いに乗る。

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