石橋・入江が足をつりながら4安打完封 座って取材対応「痛みもあったが一時的だった」 松坂大輔氏も膝をついて質問
「全国高校野球選手権・2回戦、石橋5-0聖和学園」(13日、甲子園球場)
創立100周年の県立進学校・石橋(栃木)の背番号6、先発右腕・入江祥太投手(3年)が4安打完封した。途中、右ふくらはぎがつるアクシデントがあったが9回を投げ抜き、11三振を奪った。
試合後は腰かけて取材に対応。「六回途中に右ふくらはぎがつった。痛みもあったが一時的だった」と話した。横浜高OBで西武やレッドソックスで活躍した松坂大輔氏にインタビューされると、驚いた様子で立ち上がりあいさつ。「大丈夫」と制止された入江は再び座り、松坂氏がひざまずく形でインタビューする一幕もあった。
入江は4-0の六回2死一塁で中飛に打ち取ったが、投げた瞬間に右ふくらはぎをつり足を地面につけず、顔が苦痛でゆがんだ。攻守交代でベンチには戻ったが、入江は七回の先頭打者だったため、場内アナウンスで治療中と説明された。
治療を終えた入江が打席に向かうと、場内から大きな拍手。入江はその打席で三遊間を破る左前打。この日3安打目を放ったが、一塁へはスピードをやや加減して向かった。1死後に2四球で満塁となり、投手の二塁けん制悪送球の間に三塁から生還し5点目のホームを踏んだ。
「(2023年春の)センバツの負けから絶対勝つとチームで話していて、その勝利がつかめて素直にうれしい。自分のピッチングができてそれが完封につながった。足は少し途中痛かったが、周りの方がケアしてくれたおかげで最後まで投げられた」と話した入江。4番を務める打撃でも3安打の活躍し「ピッチングもバッティングもどちらも練習してきた。その成果が出たと思う」と胸を張った。