「全国高校野球選手権・２回戦、智弁学園２－１健大高崎」（１４日、甲子園球場）

　今春センバツ優勝の健大高崎（群馬）が智弁学園（奈良）に敗れ、春夏連覇はならなかった。

　１－１の九回２死一、二塁、３番手の石坂が佐坂に勝ち越しタイムリーを浴びた。

　健大高崎は初回、高山の左前タイムリーで先制したが、直後の二回に１－１の同点とされた。その後は走者を出しながら相手左腕の田近を攻略しきれなかった。

　試合後、本塁を挟んであいさつした主将で４番の箱山捕手は、智弁学園の多くの選手と言葉をかわし終えると瞳から大粒の涙がこぼれ落ち、「もう二度と高校野球ができないと思うとすごく悲しい」とおえつの声を漏らし「春夏連覇の期待をされた中でこんなに早く負けてしまって、とても悔しい」と話した。

　それでも「最初は関東大会も出られないようなレベルのチーム」だったというが「日本で一番仲間に恵まれて最高なキャプテン生活を送れた」とも。甲子園の土は持ち帰らず「思い出作りで来た場所じゃない。プロになって戻ってきたい」と前を見据えた。