北京五輪で落球のG.G.佐藤氏 誹謗中傷乗り越えられた野村克也氏の言葉を紹介
元プロ野球選手で野球解説者のG.G.佐藤氏が15日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に生出演。パリ五輪では選手への誹謗中傷が話題となったが、佐藤氏も08年北京五輪でのミスで壮絶な誹謗中傷を浴びたこと、そしてそれを乗り越えられた恩師・野村克也氏の言葉を紹介した。
佐藤氏は北京五輪準決勝で落球、3位決定戦でも落球し、メダルを逃すことに。当時は今ほどSNSは普及していなかったが、それでも数多くの誹謗中傷を浴びたという。
「帰国後は精神的に追い込まれ、コンビニにも行けず、消えてなくなりたいと。母親も外を歩けない」という状態に。特に誹謗中傷について「母親が一番悲しんでいた。自分が言われるのは仕方がないが、母に記者が取材に行ったり、息子がたたかれているのを見るのはつらいと言っていた」と振り返った。
驚くことに、北京から16年経過した今でも「ネタにするな」「今も許してない」などのメッセージが届くと言い、スタジオもビックリ。玉川徹氏は「関係ないじゃないですか。その人(中傷している人)、なにか(落球したことで)直接被害受けてるんですか?」「どういうつもりでやってるんだろうと思いますよね」とあ然だ。
それでも少し前向きになっていけたのは、エラーから13年後にかけられた恩師の野村克也氏からの言葉。それは「北京で確かにお前はエラーをした。でもその時の人の記憶に残っているのは星野(仙一氏)とお前だけだ。人の記憶に残ることがどれだけ大変で素晴らしいことか分かるか?お前の勝ちだ。その経験を生かして生きて行きなさい」というもの。
これを聞き「解釈が変わって、行動変わって、今はプラスにとらえられるようになりました」とコメント。「今、私はとんでもないエラーしましたけど、明るく生きれてる 未来を明るくして欲しい」と呼びかけていた。