中京大中京エース「とっさに出た」相手への一礼をネット称賛 「指導が行き届いてる」「気遣いが素晴らしい」
「全国高校野球選手権・2回戦、神村学園4-3中京大中京」(15日、甲子園球場)
中京大中京の左腕・中井遥次郎投手(3年)が、投球中のアクシデントでプレーを止めた後に、相手ベンチに一礼をする気遣いを見せた。
試合後、中井はこの場面について言及し、「地方大会で足に当たった時にできなくてずっとモヤモヤしていた。とっさに出ました。(礼儀の正しさは)伝統としてあるもの」と振り返った。
ネットでは「指導が行き届いている」「気遣いが素晴らしい」「応援したくなる」「さすが伝統校」「社会に出て必ず役立ちます」など、称賛の嵐となった。
話題となった場面は三回。投球後にバランスを崩して足をひねった中井に対し、球審が駆け寄り足の状態を確認するよう促した。1球投げると、試合進行を妨げてしまったことからか、中井は相手ベンチに帽子を取って頭を下げた。神村学園ベンチも拍手で鼓舞するなど、お互いのリスペクトがにじみでる温かい場面となった。
チームは1点差で神村学園が逆転勝ち。毎年練習試合を行う間柄ということもあり、敗れた中京大中京・高橋監督は一塁ベンチ前で、球場を後にしようとした小田監督のもとへ歩み寄り、握手を交わした。甲子園に、爽やかな空気が流れ込んだ。