早実が今大会初のサヨナラ勝ち 延長十回、直前に足をつった投手の中村が決勝打 和泉監督「びっくり」 清宮を擁した15年以来の16強進出

 タイブレークの10回、サヨナラ打を放つ早実・中村心大(撮影・北村雅宏)
 9回、ピンチを無失点で切り抜け、歓喜する早実・中村心大(撮影・北村雅宏)
 タイブレークの10回、サヨナラ打を放ち、指を立てる早実・中村心大(撮影・北村雅宏)
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 「全国高校野球選手権・2回戦、早実1-0鶴岡東」(15日、甲子園球場)

 早実がサヨナラ勝ち。0-0で迎えた延長十回タイブレークで、1死満塁から中村心大(2年)が右越えにサヨナラタイムリーを放った。

 投手の中村は直前の十回表の投球を終えた直後に足をつり、打席に入る直前も治療中で試合が中断した。再開直後の初球をとらえた。中村は鶴岡東打線を4安打無失点に抑え完封した。

 十回表の守備で相手に得点を与えなかった。無死一、二塁で送りバントを処理した一塁・国光翔(2年)が好フィールディングで三塁封殺。1死一、二塁で相手が仕掛けてきた重盗を、捕手の山中晴翔(2年)が三塁へのストライク送球で刺した。

 早実の和泉実監督は、しびれるような展開の末の勝利を「びっくりしました。このチームでこういう展開(で勝てたの)は、今まで一回もなかった」と第一声。攻撃直前の円陣で「オレはもう耐えられないから、この回で決めて」とナインにお願いしたという。

 足がつり治療を受けた直後の中村を打席に立たせたが「どうしようか考えたが、中村にかけようと。初球からいってくれて、本当に頼もしいエース誕生という感じがした」とたたえた。

 早実の16強入りは清宮幸太郎(現日本ハム)を擁した2015年以来、9年ぶり。

 早実は夏の甲子園45勝目。春夏通算68勝目は報徳学園と並んで史上11位。

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